エルネア王国史〜プレイ日記〜

スマホアプリ『ワールドネバーランド・エルネア王国の日々』のプレイ日記です。ジェイソン国在住。年代明記・ネタバレ配慮ほぼ無し。スマホからの投稿です。

4代目(11) 初めての恋②

【王国暦226年②】

《前回のあらすじ》

エヴァは、外国使節のバーンに恋をした。帰化申請書を渡そうとするエヴァのところに兄が来て...。

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「もう一度言うよ。エヴァ、その帰化申請書をバーンさんに渡してはいけない」

 

ーーお兄様、どうしてそれを...

 

「『エヴァ帰化申請書を買った』とビッテンが教えてくれたんだ。『最近ねーちゃんが遊んでくれない』のが不満で、後を付け回していたそうだ。だから、君の気持ちもわかっているつもりだ」

 

お兄様は続けました。

 

「冷静になって、よく考えてごらん?バーンさんはアンセルム国の使節だ。その人が視察中に我が国に帰化した、それも王子が帰化を勧めたとなったら、両国の関係はどうなる?

 

......あ!

 

「それだけじゃない。確かに、バーンさんが帰化したら、これからもずっと会えるに違いない。一緒に釣りや探索もできるだろう。

でもね、エヴァ。......王族は帰化した人とは付き合えないんだ

 

............え?

 

「バーンさんが帰化したら、いずれ誰かと恋をし結婚をする。でも、その『誰か』はエヴァじゃない。王族は、彼と付き合うことはできないんだよ。

君の目の前で、彼が他の女性と恋をし、結婚していく。それに耐えないといけなくなるんだ」

 

嘘ではない。お兄様の言葉には、経験した者だけが持つ重みがありました。

 

このままだとバーンさんは国に帰ってしまい、それきり会えなくなってしまう。

帰化申請書を渡したとしても、彼は他の女性と結婚してしまい、わたくしとの未来は無い。

 

突きつけられた現実に、わたくしの頭は考えるのを放棄してしまったようでした。時が止まってしまったわたくしを見て、お兄様は首を横に振りました。

 

「......ゆっくり考えるといい。気持ちの整理は自分でつけないといけないのだから。でもね、エヴァ。ボク達家族は皆、君のことを愛しているよ」

 

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それから、どれくらい時が経ったでしょう。

 

「まあ、こんなに真っ暗なところで。エヴァ、一体どうしたの?」

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お母様でした。

わたくしは堪えきれず、お母様にしがみついて泣きました。眼が涙で溶けてしまいそうなくらいに泣きました。

 

「......そう。ナイトハルトが、そんなことを言ったの」

 

わたくしの背を軽く叩いて宥めながら、お母様が仰ります。

「ナイトハルトは昔、帰化した女性に恋をしたことがあったの。いつも一緒にいて、彼女のことが好きで好きで堪らない様子だった。

どんなに好きでも、王族は帰化した人とは付き合えない。告白することすら許されない。何とかできないかと頑張ったんだけれど......結局その女性は、他の男性と恋仲となって結婚してしまったの。ナイトハルトは酷く落ち込んでしまってね...。すっかり痩せてしまって、見ていられない程だった......。

ナイトハルトは、エヴァに同じ思いをさせたくないのね」

 

お母様の話に、わたくしは驚きを隠せませんでした。いつも穏やかなお兄様にそんな過去があったなんて。では「王族は帰化した人と付き合えない」のは「絶対」なの?

 

「実はね。結ばれる方法がないわけじゃないのよ」

 

え?

 

思わず顔を上げたわたくしに、お母様は優しく微笑みかけます。

 

「あのね、エヴァ。わたしはお父様と結婚して本当に良かったと思っている。人生がやり直せるとしても、またラインハルトと結婚したい。

だから、貴女にもそう思える男性と結ばれて欲しいの。......バーンさんのこと、運命だと思ったんでしょう?」

 

わたくしは、お母様の目を見つめて頷きました。

 

「だったら諦めることはないわ。でも今、帰化申請書をバーンさんに渡すことはいけません。国際問題になりますからね。彼は一旦国に帰ることになるけれど......彼が本当に運命の人なら、また会える日が来る。そうでしょう?」

 

お母様と話すうちに、わたくしの涙は止まっていました。お母様がそう仰るなら、あの方と結ばれる方法はあるのでしょう。希望は残されているのです。

 

「すっかり朝になってしまったわね。エヴァ、顔を洗ってらっしゃい。可愛らしい顔がはれていますよ。今日も、バーンさんに会うんでしょう?」

 

そうね。いつまでもメソメソしているのは似合わない。常に前を向いて道を切り開いていくのが、わたくしのスタイルですもの。

運命を信じて!わたくしは、あの方に会いに行きます。

 

 

 

【その後のお父様とお母様】

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「オーレリーさん、あんな風にエヴァを煽ったらダメじゃないですか。失敗して、ナイトハルトの時のように食事すら取れなくなってしまったらどうするんですか」

「あら、やっぱり扉の外で聞いてらしたのね。可能性が残されているなら、諦めることはないでしょう?それに、ナイトハルトの件は、貴方に半分以上責任がありましてよ」

 

「......反省しています。しかし、それなら」

「一度も傷つかず人生を終えた人など、この世にいないわ。恐れていては何もできない。エヴァはバーンさんを運命の人だと思っているの。本当に運命の相手なら、どんな障害があろうと、いつか必ず結ばれるんじゃないかしら」

 

 「オーレリーさんは強いですね...。では『方法がないわけじゃない』というのは?」

「貴方も以前やろうとしたことよ。『王族は帰化した人とは付き合えない』 のなら、王族でなくなってしまえばいい。王子が王家の居室を出て独立したら、王族判定が外れるでしょう?」

「確かにエヴァはPCだから、システム的には簡単に独立できますね。『王族の誇り』の塊のようなエヴァですから、それはそれで葛藤がありそうですが...」

 

「今のエヴァでは心情的に、王族でなくなるのは無理でしょうね。でもいつか、あの子がもっと成長したら...」

「オーレリーさん。良い結果になるよう、二人で見守っていきましょう」