エルネア王国史〜プレイ日記〜

スマホアプリ『ワールドネバーランド・エルネア王国の日々』のプレイ日記です。ジェイソン国在住。年代明記・ネタバレ配慮ほぼ無し。スマホからの投稿です。

4代目(26) 喜びと悲しみと

⚠️一部にPG12に相当する表現が含まれています。閲覧の際はご注意をお願いします。


【王国暦230年②】
郊外の邸宅。二階の窓から見えるもの。
庭の畑に街角広場、バーンさん。

ほら、彼がこちらに向かっていらっしゃる。今、邸宅の門を潜られたわ。毎日、朝一番にわたくしに逢いに来て下さる。それを見るのが嬉しいの。

ええ、もちろん喜んで。貴方と一緒なら、どこへなりとも参りますわ。


◇◇◇◇◇


彼に連れられて向かった先は神殿のアトリウムです。花が咲き乱れるもう一つの名所。今日も芳しい香りが辺り一面に漂っています。

エヴァさん...... 僕と結婚して下さい」
言葉と共にエンゲージリングが差し出されます。
「僕にとって、貴女以上の女性はいない。必ず貴女を幸せにします。......受け取って頂けますか?」

この喜びをどう表現したら良いのでしょう。わたくしにとっても貴方以上の殿方はいない。貴方以外を考えたことなど一度も無かった。

わたくしは、彼の手を指輪ケースごと包み込みます。
「ええ、もちろん。一緒に幸せになりましょう」

出逢ってから5年。漸く二人は婚約しました。


◇◇◇◇◇


「結婚式は23日になりましたね」
「はい。待ち遠しいですわ」

「あら? 式の前ですのに指輪マークがついていますわね」
「王国では、婚約が成立した時点で夫婦の扱いになるんです。......だから」
「え?」
「今からベッドに行きませんか?」
「......バーンさんのエッチ!」
「あはは。冗談ですよ。式まで待ちます。僕の理性の固さは御存知でしょう?」
「もう...!」
「そのかわり............ 初めての夜は寝かせませんよ」
「............っ!」


◇◇◇◇◇◇◇


式までの僅かな期間。わたくしたちは逢瀬を楽しみました。

わたくしの喜びが彼の喜びとなり、彼の喜びがわたくしの喜びとなる。世界の全てが薔薇色に染まって見える至福の時。

「貴女のご両親に結婚の挨拶をしなくては」
「一緒に行って下さるの?」
「もちろんです。『お嬢さんを僕に下さい!』と言うのは、男の通過儀礼ですから」
「もう。冗談ばっかり」
「僕はいつでも本気ですよ」


上機嫌で父王の元に向かうわたくしたち。

「お父様は魔人の洞窟に行ってらっしゃるみたい」
「最近はずっと探索されているようですね。坑道で待っていましょうか」
「あ、出ていらしたみたい。お父様ーー 」

お父様の顔色を見て、わたくしたちは凍りつきました。


お父様の死期が近づいていたのです。


お母様は...? お母様はこれを御存知なの?

蝶を頼りにお母様の元に走ります。そして、奈落の底に叩きつけられる思いをするのです。


お母様までもが。

そんな......。わたくしはどうしたら。

余りの衝撃に、世界から色が消えました。